SLOWL PRESS
猫もしあわせ。リノベーションでキャットウォークと猫階段
札幌の街で自然を感じながら暮らす、北海道ライフスタイル。
そんな暮らしをリノベーションで叶えるスロウルから、さまざまな話題をお届けします。
今回のテーマは「猫」。
猫と暮らしている人、これから家族に迎えようとている人なら、リノベーションや注文住宅の建築の際には、人も猫も幸せになるプランにしようと考えるもの。今回は、キャットウォークと猫階段づくりのポイントを紹介します。
◎目次
・猫だって運動不足とストレスに悩む。キャットウォークや猫階段を付けよう
・猫が歳をとったときのことも考えよう。幅や位置は?
猫だって運動不足とストレスに悩む。キャットウォークや猫階段を付けよう
猫の祖先は敵から身を守るために、木の上で暮らしていたため、現代猫のDNAにも「高いところが安心」という記憶が刻み込まれています。また、駆け回るよりも、ジャンプや上り下りが好き。猫の運動不足解消やストレス発散のために、高いところにあるキャットウォークや、そこへつながる猫階段(キャットステップ)をぜひぜひ付けてあげましょう。
最近は、さまざまなデザインのキャットウォークや猫階段が売られており、ネット通販でも簡単に手に入ります。ほとんどの商品が壁に専用アンカーを打ち込んで固定すればOKで、猫たちの安全を考えて耐荷重なども表示されています。でも、特に猫階段の場合、壁の材質や固定の出来不出来によって安定性に不安を感じるケースもあるでしょう。また、猫が予想以上に大きく、重くなったときにも心配です。
「既存の壁を撤去して、断熱改修や構造補強まで行うリノベーションなら、あらかじめ壁の中にキャットウォークの下地を入れておくことができます。
壁に下地が入っていない場合に使う石膏ボード用アンカーと呼ばれるものは、耐荷重数kg〜60kgほどの強いタイプもありますが、できればあらかじめ壁の中にしっかりした木下地を入れておくほうが安心ですね。
また、猫によっては高すぎる位置だと怖がって登れないこともありますので、性格に合わせて配置を考えてあげると良いと思います。
これまでは、知らない人が家に来るとベットやソファーの下に隠れて出てこなかった猫ちゃんが、キャットウォークで自分の居場所を見つけて、気持ちよさそうに日向ぼっこしている姿を見られると嬉しくなります。」(スロウル代表・平賀丈士)
(撮影/スロウル)
猫が歳をとったときのことも考えよう。幅や位置は?
キャットウォークや猫階段は、どれくらいのサイズが適しているのでしょう?
キャットウォークは、一般的には20cm程度の幅があればだいじょうぶといわれています。体操競技で使われる平均台の幅が10㎝ですから、その2倍。猫よりもバランス感覚が劣りそうな人間でも、余裕で歩けそうな幅といえます。
ただし、多頭飼いの場合は、すれ違えるよう幅30㎝は欲しいところ。
また、ケンカをしがちな猫や、気の弱い猫がいる場合は、キャットウォーク上で鉢合わせたときに回避できたり、ちょっと休んだりできるスペース(高速道路でいえばサービスエリアやパーキングエリア)があるといいですね。
(撮影/スロウル)
猫がジャンプできる高さは、自分の身長の5倍。猫階段は、ステップを大きく離して設置しても、猫にとっては楽しい遊び場になります。でも、猫だって歳をとると足腰が弱ってきます。子猫のころには平気で移動できた高さが、怖くて跳べなくなったり、落ちてしまったり。そんな危険を避けるためには、35㎝程度の段差にしておくのがオススメ。
また、複数のステップを水平に設置する箇所は、ステップとステップの間をジャンプしないで移動できる距離が安心。マンチカンやミヌエット(ナポレオン)といった足の短い猫は15㎝程度、一般的な猫なら15〜20㎝程度がスムーズに移動できます。
そのほか、多頭飼いなら、猫たちがストレスなくキャットウォークや猫階段を使えるよう、複数のルートを確保してあげるといいですね。また、勢いよく走って落ちたりしないよう、あまり長い直線のキャットウォークにはならないようにすることが大切です。
自由にプランニングできるのがリノベーションのメリット。猫たちにとってもしあわせで楽しい家になるよう、一緒に工夫をしていきましょう。
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〈住 所〉札幌市清田区北野5条3丁目12-14
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住宅系ライター
田方 みき
広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主に、雑誌・Webで住宅にかかわる記事の取材、編集、執筆に携わる。
主な著書に『家づくりのお金の話がぜんぶわかる本』(エクスナレッジ)
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