スロウルのリノベーションの魅力は、構造を隠さずに活かす大胆なデザインにあります。
何十年と家を支えてきた梁や柱をそのまま見せ、暮らしの中に取り込むことで、本物の木の質感と開放感が生まれます。
天井を高く感じさせる「天井表し」はその代表例です。
とはいえ、表しは手間がかかるのも事実。普通に天井のクロスを貼り替えるだけなら費用は抑えられます。
それでも「せっかくならリビングだけでも表しにしたい」という声は多く、スロウルでは工夫を積み重ねて負担を抑える進め方を採用しています。
クロス貼り替えが最安という前提
費用だけで比べるなら、天井を解体せずクロスを貼り替えるのが最も安価です。
表しは天井材の撤去や下地の整え、配線の処理など工程が増えがちで、その分コストもかさみます。
この前提を踏まえたうえで、スロウルが表しを選んだお客様のために行っている「コストを抑える工夫」を紹介します。
表しの価値 素材感と抜け感が暮らしを変える
表しとは、天井を張って隠すのではなく、梁や板、根太などの構造を見せる仕上げです。
木の目や小さな傷、経年の色味も暮らしの景色になります。
天井の面が上がる分、視線が抜けて部屋が広く感じられ、日常の動作や滞在のしかたがゆったりします。
スロウルでは、健全な古い梁はできるだけ活かし、さらに何十年と使い続けられるよう清掃や補修を行って暮らしに取り込みます。
コストを抑える具体策
既存下地をできる限り活かす
合板や板張りが健全なら全面貼り替えは避け、ビスの増し締めや隙間の充填、軽いパテ調整で見た目と機能を整えます。
新規材料と大工手間を丸ごと削減できます。
長尺材を通し張りで手間を減らす
短い板を継ぎながら張ると加工回数が増えます。
反対に、長い板を通して張れば、カットが少なく大工の作業効率も上がります。
「切る回数を減らす=作業を速くする」ことがシンプルなコスト削減につながります。
配線は隠さずデザインとして見せる
ライティングレールや金属管を使った露出配線は、コストを抑えつつデザイン性も高めます。
隠さず整えることで、工事をシンプルにし、将来の変更にも柔軟に対応できます。
まとめ 高そうに見えて、工夫で軽くする
天井表しは、工事の手間が増える分「高そう」に見えます。
しかしスロウルでは、壊さない理由を先に探し、長尺材で効率化し、配線を整えて見せることで、無理なく実現できるよう工夫しています。
「スロウルに頼むと高いのでは」という不安に対して、私たちは答えます。
素材の本質を活かしながら、費用は重くしない。北海道らしい暮らしの豊かさを、無理のないコストで実現する。
私たちの表しは、そんな考え方で成り立っています。