「あとから想定外の費用がかからないか」という不安は、多くの方が感じるところだと思います。
最終回では、階段・バルコニー・小屋裏(屋根裏)といった、内見ではつい見落とされがちな場所を中心に、プロの視点でチェックポイントを整理しています。
なぜ、階段・バルコニー・小屋裏を見ることが大切なのか
これらの場所は、見た目の印象だけでは判断しにくい一方で、状態によってはリノベーション費用に大きく影響する可能性があります。
例えば階段は、安全性や勾配、手すりの有無などによって、作り直しが必要になるケースがあります。構造や寸法の制約が絡むため、簡単に直せると思っていると、思った以上にコストがかかることもあります。
バルコニーは、防水の状態や雨水の逃げ方、外壁との取り合いなどが重要です。表面がきれいでも、下地や納まりに問題があると、将来的な雨漏りや外壁補修につながることがあります。
小屋裏(屋根裏)は、普段の暮らしでは目に入らない場所ですが、湿気、結露、断熱の状態、過去の雨漏りの痕跡など、建物のコンディションを読み取るヒントが多く詰まっています。
コストを抑えたリノベーションにつながる「物件の見方」
リノベーションでコストを抑えるためには、
「安く直せる物件」を探すというよりも、
「直さなくていい部分が多い物件」を見極めることが大切です。
この動画では、建築確認申請が関わるケースの考え方や、冬の結露、北海道ならではの除雪リスクなどにも触れています。
どこを触ると申請が必要になり、どこまでなら工事の自由度が高いのか。
その境目を知っておくことで、計画の立て方や予算配分が大きく変わってきます。
読み物やチェックリストだけでは分かりにくい部分を、実際の物件を歩きながら説明しているのが、このシリーズの特徴です。
動画はこちら
【中古物件選び】建築確認申請って?小屋裏・バルコニー・階段で分かる見えないリスクを解説(最終回)
4回シリーズの最後ではありますが、最初から順番に見ることで、中古住宅を「どういう目線で見ればいいのか」が立体的にイメージできる内容になっています。
これから中古住宅を探す方、内見を控えている方は、気になるところだけでも拾って見てみてください。物件を見るときの視点が、少し変わってくるはずです。


