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2階リビングにウッドデッキを設置する方法は?メリットや注意点も
こんにちは。札幌で一戸建て・中古住宅リノベーションを行うスロウルの平賀です。
札幌の街で自然を感じながら暮らす、北海道ライフスタイル。
そんな暮らしをリノベーションで叶えるスロウルから、さまざまな話題をお届けします。
今回のテーマは「2階リビングとウッドデッキ」。
2階のリビングからつながるウッドデッキがあれば、暮らしの楽しみが広がります。
でも、いくつか注意点もあるので、設置に迷っている方はぜひご確認を。
2階リビングにウッドデッキを設置する方法やメリット・デメリットなどをご紹介しますので、ぜひご覧ください。
2階リビングにウッドデッキを設置する方法
2階リビングにウッドデッキを設置するにはいくつかの方法があります。
- 駐車場の上に設置する
- カーポートの上に設置する
- 斜面を生かして設置する
ウッドデッキは、駐車場やカーポートの上にも設置することができます。
駐車場の上にデッキを設けることで、強い日差しから愛車を守れたり、雪が積もるのを防げたりするというメリットもあります。
また、カーポートの屋根をウッドデッキとして活用すれば、地面を占有せずに空間を有効に使えるので、都市部や狭小地の場合にもおすすめの方法ですよ。
また、敷地の一方が斜面になっている場合は、その部分を有効利用して2階にウッドデッキを設置するという方法もあります。
ただし、安定性を確保するための安全検証が不可欠。
すべての斜面に対応できるわけではないため、設置前に十分な調査が必要です。
2階リビングにウッドデッキを設置する費用
ウッドデッキを設置する際の費用は、設置場所、形状、素材、土地の状態などによって大きく異なります。
例えば、カーポートを利用してウッドデッキを設置する場合は、壁付け型(建物の壁でデッキを支える構造)と自立型(デッキのみで支える構造)では価格が異なります。
カーポートの上にウッドデッキを設置する費用は、おおよそ以下の通りです。
- 壁付け型:150万~300万円
- 自立型:100万~250万円
また、ウッドデッキの素材や設置方法によっても費用に差が出ます。
例えば、木製の空中デッキを後付けする場合は、基礎の強度や立地条件により、費用が150万円以上になることが多いです。
さらに、柵や壁を追加する場合は、300万円以上かかることもあります。
2階リビングにウッドデッキを設置するメリット・デメリット
2階リビングのウッドデッキはさまざまなメリットがあります。
一方、デメリットもあるため、設置を検討する際は事前に把握しておくことが大切です。
2階リビングにウッドデッキを設置するメリット
まずはメリットから見ていきましょう。
開放感とプライバシーを確保できる
2階ならではの高さが、外からの視線を遮り、開放感とプライベート空間を生み出します。
日差しが入る時間が1階部分よりも長く、日当たりの良さを堪能できます。
また、道路からの視線が気にならないのもメリットです。
さらに、リビングとウッドデッキを隣接させることで、室内が広く感じられる効果もあります。
中古住宅のリノベーションでは、広いLDKの間取りが非常に人気が高いです。
リノベーションで人気の間取りについては下記コラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
スペースを活用できる
敷地内にカーポートや駐車場を設けると、庭をつくるスペースがとれない場合があります。
しかし、2階リビングなら、カーポートの上の空間や駐車場の屋根を利用してウッドデッキをつくることで、第2のリビングや庭として楽しめる空間になります。
近隣の住宅との距離や風向きに問題がなければ、バーベキューを楽しむことだって可能でしょう。
「マイホームを手に入れたら庭でバーベキューをするのが夢」という人は多いです。
しかし、実際はご近所や通行人の目が気になって落ち着かず、せっかく揃えたバーベキューセットを使ったのは最初の夏だけという話をよく聞きます。
その点、2階に広めのウッドデッキがあれば、プライバシーも確保しながらの時間が楽しめますよ。
湿気対策がしやすい
ウッドデッキは水分に弱い性質があります。
しかし、2階のウッドデッキは地面から離れているため、湿気の影響を受けにくく、ウッドデッキの劣化が遅くなります。
風通しも良いため、自然に湿気対策ができます。
もちろん1階リビングも、庭を眺められる、玄関から階段を昇らずにキッチンに行けるので買い物の後がラク、などメリットはいろいろ。
どちらが合っているかは、ライフスタイルによって違ってきます。
2階リビングにウッドデッキを設置するデメリット
一方、2階にウッドデッキを設置すると、場合によってはデメリットと感じることもあります。
1階の日当たりが悪くなる場合がある
ウッドデッキが2階にあると、1階の居室の光が遮られる可能性があります。
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、ウッドデッキの下にある部屋を何に使うのかなど、間取りも考慮することをおすすめします。
メンテナンスの手間がかかる
ウッドデッキの設置場所に問わず、定期的にメンテナンスが必要です。
ウッドデッキは屋外にあるため、雨水や紫外線の影響で木材が劣化してしまいます。
定期的に塗装や掃除などの手入れが必要になるため、DIY好きなどでない方は、面倒に感じてしまうことがあります。
2階リビングにウッドデッキを設置する際の注意点
2階リビングにウッドデッキを設置する際は、いくつか注意したいポイントがあります。
建ぺい率・容積率について確認しておく
建ぺい率とは、土地に建物を建てる際に、その敷地面積に対する建物の占める面積の割合を示す指標です。
建ぺい率には上限が定められており、その土地にどれくらいの面積まで建物を建てられるかを規制する目的で設定されています。
基本的に、2階にウッドデッキを設置する場合は、ウッドデッキの面積も建築面積に含まれるため、建ぺい率を考慮して設計する必要があります。
ただし、ウッドデッキの下に柱や壁がない場合や、3方向が壁に囲まれていない場合、屋根などがない場合は建築面積には含まれません。
一方、容積率というのは、敷地の面積に対する建物の延床面積(全フロアの床面積合計)の割合のこと。
敷地ごとに都市計画で容積率が決められているため、例えば、100㎡で容積率が110%の敷地に2階建ての家を建てるなら、1階と2階は合計110㎡にしなくてはなりません。
では、2階に新たにバルコニーを設けたり、1階部分の屋根にウッドデッキを敷いて2階リビングから使えるようにしたりするのは、この容積率に関係するのでしょうか?
もしも、バルコニーやウッドデッキを容積率を出すときの面積に含めなければならないなら、すでに容積率ギリギリの家の場合、新たな設置は難しくなります。
バルコニーの場合
バルコニーの上に屋根がなく、外に開放されている空間の場合は、延床面積に算入されないのが原則です。
ただし、外壁から2mを超える奥行きのバルコニーは、全体の奥行きから2mを差し引いた残りの部分が床面積に算入されます。
また、バルコニーの上に屋根があるインナーバルコニーの面積は延床面積に算入されます。
格子で囲われているバルコニーの場合は「屋内」とみなされる場合がありますが、自治体によって扱いが違うケースがあります。
1階の屋根をウッドデッキにした場合
2階よりも1階の床面積が大きな家で、1階の屋根部分をウッドデッキ、ルーフバルコニーとして使う場合は、容積率を算出する際には影響しないのが一般的です。
このように、床面積に算入するか、不算入なのかは設計によって違ってきます。
リノベーションの際に、2階リビングにバルコニーやウッドデッキを設けたい場合は、実現可能かを設計担当者に確認しておきましょう。
ウッドデッキの用途を明確にする
ウッドデッキをどのように使うのかを決めておくことも大切です。
ウッドデッキを設置する目的を最初に決めることで、必要な広さや強度を決めやすくなります。
例えば、セカンドリビングとして使う場合は、広さや強度を十分に考慮すると安心です。
メリット・デメリットを考慮してウッドデッキの素材の選ぶ
ウッドデッキの素材は、大きくわけて人工木と天然木の2種類があります。
人工木は湿気に強く、メンテナンスが簡単です。
しかし、夏場は熱を吸収しやすく素足で歩けないことがあります。
天然木は木の温かみがあり、耐久性も高いのがメリット。
ただし、メンテナンスには手間がかかります。
排水設備を確保する
ウッドデッキの設置には排水設備が欠かせません。
これは2階にウッドデッキを設置する場合も同様に必要です。
雨水がデッキ材に溜まらないように排水ルートをしっかり確保することで、ウッドデッキの長寿命と安全性につながります。
2階リビングにウッドデッキを設置したスロウルの事例
スロウルの2階リビングにウッドデッキを設置した事例をご紹介します。
鉄階段と広々ウッドデッキの家
階段を上がった2階のリビングは、日当たりが良く、気持ち良い空間が広がります。
元々あった鉄骨のカーポート屋根を大きなウッドデッキにリノベーション。
リビングとつなげることで、コンパクトな住宅とは感じない広がりを演出しました。
玄関を入ってすぐ目に飛び込んでくる鉄製のシンプルモダンな階段も魅力です。
地元の鉄工所で、この家に合うようオーダーメイドで作りました。
公園が庭の家
大きく縁どられた窓からはお隣りの公園の木漏れ日が差し込みます。
空間の広がりを邪魔しないよう、見通しの良いシンプルなデザインの2階のルーフデッキは、リノベーションによって新しく作られました。
公園の緑を眺めながらルーフデッキでバーベキューなど、さまざまな楽しみ方ができます。
2階リビング×ウッドデッキはメリットがいっぱい!
2階リビングにウッドデッキを設置する方法には、バルコニーや駐車場・カーポートの上、斜面を生かした設置方法などがあります。
バルコニーにウッドデッキを敷くのは手軽で、DIYでコストを抑えられます。
駐車場やカーポートの上に設置する方法もあり、都市部や狭小地では空間の有効活用ができます。
費用は設置場所や素材などによって異なり、カーポートの上に設置する場合、壁付け型は150万~300万円、自立型は100万~250万円程度です。
2階リビングにウッドデッキを設置するメリットとしては、開放感やプライバシーの確保、湿気対策がしやすい点があります。
デメリットとしては1階の日照が減少する可能性やメンテナンスの手間があります。
設置時には建ぺい率や容積率、ウッドデッキの用途、素材選び、排水設備の確認が重要ですので、注意しましょう。
札幌のスロウルでは、写真ではなく実際にスロウルのリノベーションを体感してもらうためにモデルハウスを公開しています。
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マンションのリノベーションや新築も行なっていますので、お気軽にご相談ください。
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(株)スロウル 代表取締役
平賀 丈士
憧れの大自然、北海道にバックパック一つで渡り、IT業界からリノベーション業界へと転身。2010年、北海道スタイルのリノベーション住宅「スロウル」創業。札幌という都会の中でも、自然とともに生活できる、そんな北海道らしいライフスタイルを実現できるような、ワクワクする家をつくる。
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