SLOWL PRESS
中古住宅を購入してリノベーションした場合の維持費はどのくらい必要?
こんにちは。札幌で一戸建て・中古住宅リノベーションを行うスロウルの平賀です。
札幌の街で自然を感じながら暮らす、北海道ライフスタイル。
そんな暮らしをリノベーションで叶えるスロウルから、さまざまな話題をお届けします。
中古住宅を購入してリノベーションをする場合、完成までにかかる費用のほかに、住み始めてからも維持費も考えておく必要があります。
では、何にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は中古住宅を購入してリノベーションしたあとに発生する維持費についてのお話です。
コストを抑える方法についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
「中古住宅を購入してリノベーション」のその後の維持費
ライフサイクルコストという言葉を聞いたことがありますか?
これは生涯かかる費用のこと。
住宅の場合は、家を建てるためのイニシャルコストと、家を維持していくための維持費(ランニングコスト)をあわせたコストのことを言います。
中古住宅を買ってリノベーションをするなら、入居までにかかる主な費用は中古住宅の代金や不動産仲介会社に支払う仲介手数料、そしてリノベーション費用。
これが住宅のイニシャルコストです。
家は住み始めてからも快適な生活を維持するための費用がかかります。
毎月かかる光熱費、不動産を所有していると毎年納めることになる固定資産税や都市計画税、火災保険、そして設備や建物そのもののメンテナンス費。
これらが維持費です。
家のコストというと、家の価格や工事費にばかり目がいきますが、忘れてはいけないのが住み始めてからのコスト。
中古を買ってリノベーションする場合は、この「もう一つのコスト」である維持費についても考えておくことが大切です。
なお、マンションを購入してリノベーションする場合、発生する維持費が戸建てと少し異なります。
マンションを購入するメリット・デメリットについては下記コラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
札幌で購入するならマンションと戸建てはどっち?リノベーションについても
中古住宅のリノベーション後の維持費と内訳
中古住宅を購入したあと、維持費としてかかる主な費用は、主に「修繕費」「税金」「保険料」の3つです。
戸建て住宅はマンションとは異なり、毎月の管理費や修繕積立金はありません。
そのため、これらの費用を計画的に自身で積み立てておく必要があります。
詳しくみていきましょう。
修繕費
リノベーション後の中古住宅の維持費として大きいのが修繕費。
リノベーションを行なった場合でも、年月とともに設備や建物の劣化・老朽化が進むため、計画的に修繕費用を準備しておく必要があります。
キッチンや浴室、トイレなど水回りの設備交換や外壁塗装、屋根の修繕などが発生した場合、100万円以上の修繕費がかかることも。
いざというときに備えて、修繕費用を計画的に積み立てておくと安心できます。
税金(固定資産税・都市計画税)
中古住宅を所有すると、毎年、固定資産税と都市計画税が発生します。
これらの税金は、住宅の規模や所在地に応じて変動します。
固定資産
固定資産税は、土地や建物などの固定資産を所有している人に対して課される税金です。
税額は固定資産税評価額(課税標準額)にもとづいて計算され、税率は1.4%(自治体により異なる場合あり)です。
なお、住宅用地には特例があり、小規模住宅用地(200平米以下の部分)は課税標準額が1/6に軽減、一般住宅用地(200平米を超えの部分)は課税標準額が1/3に軽減されます。
土地の評価額はあまり変動しない一方で、建物の評価額は築年数が経過すると下がっていき、古い物件ほど固定資産税は安くなります。
ただし、建築確認申請が必要となるような大規模なリノベーションの場合は、「建物の価値が上がる」ことになるため、固定資産税も上がる可能性があることも覚えておきましょう。
都市計画税
都市計画税は、土地や建物を所有している人に対して課される税金です。
税率は0.3%(自治体により異なる場合あり。ただし、都市計画税は制限税率のため、0.3%以下の税率しか定めることができない)で、固定資産税と同様に土地の固定資産税評価額(課税標準額)をもとに計算されます。
また、住宅用地については、小規模住宅用地(200平米以下の部分)は課税標準額が1/3に、一般住宅用地(200平米超の部分)は課税標準額が2/3に軽減されます。
保険料(火災保険・地震保険)
万が一の災害に備えるために、火災保険の加入は必要不可欠です。
火災保険では、火災だけでなく水災や風災、契約内容によっては盗難などもカバーされます。
保険料は、住宅の立地や構造、補償内容によって異なりますが、年間10,000〜20,000円程度が一般的です。
補償額を高くするとその分保険料も増加します。
なお、火災保険は地震による被害には適応されないため、地震被害に備えるには、火災保険に付帯する形で地震保険を契約する必要があります。
保険料は建物の構造や評価額に基づいて決まり、木造住宅の場合は年間で7,000〜25,000円、鉄筋コンクリート造の場合は10,000〜40,000円程度が目安となります。
その他の維持費
上記でご紹介した費用以外にも、中古住宅を維持するためにはさまざまな費用がかかります。
例えば、電気やガス、水道代などの光熱費は毎月かかります。
下水道が整備されていないエリアでは、浄化槽代もかかってきます。
また、地域によっては自治会費・町内会費がかかることも。
中古住宅に駐車場がない・足りない場合は、外部の駐車場を借りる必要もあるでしょう。
これらの費用も考慮して資金計画を立てることが重要です。
中古住宅の維持費を抑えるコツ
中古住宅の維持費を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。
例えばお子さまがいらっしゃる家なら、教育費のかかる時期を考え、住宅ローンはできるだけ少なくしたい。
そのためには、初期費用を抑えたいと考えがちです。
でも、イニシャルコストだけを考えてコストダウンばかりに力を入れると、光熱費や修繕費がかさみ、維持費がかかる家ができあがってしまうこともあるので要注意。
厚生労働省が発表した日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳(2023年)。
30代で持ち家に住み始めたら、多くの人は50年以上、マイホームの維持費を払い続けることになります。
毎月の維持費を少なくすることが、家にかかるライフサイクルコストを抑えるためには重要です。
では、維持費を抑えるためには、どうすれば良いのでしょう?
大切なのは「住宅性能」。
リノベーションはデザインや間取りを自由にプランニングできますが、断熱性や気密性をアップさせる工事も手厚くすることができます。
断熱性能や気密性能の高い住宅に仕上げることで、毎月かかる光熱費を抑える効果があります。
定期的に行う外壁や屋根材のメンテナンスは、壁内への雨水の侵入を防いで、建物を長持ちさせるために必要ですが、まとまった費用が必要です。
耐久性の高い外装材や屋根材はイニシャルコストが高めになりますが、塗装や張り替えのサイクルを長くすることで、結果的にメンテナンスにかかる費用を抑えられます。
家を長持ちさせるためにはメンテナンスが大切。
その費用を抑えるために最初にどれだけ予算をかけるか、そのバランスは難しいところです。
将来のメンテナンスコストがいつどれくらいかかりそうかも、リノベーション会社に相談した上で、プランを考えると良いでしょう。
中古住宅をリノベーションして住み続ける際の維持費も把握しよう
ライフサイクルコストとは、住宅の購入時のイニシャルコスト(購入費用やリノベーション費用)と、その後の維持費を含む、生涯にかかる総費用のことです。
中古住宅を購入してリノベーションする場合、イニシャルコストには住宅代金、不動産仲介手数料、リノベーション費用が含まれます。
一方、維持費には光熱費、固定資産税、都市計画税、火災保険、設備のメンテナンス費用などが含まれます。
中古住宅の場合、設備や建物の劣化・老朽化による修繕費が金額の大きい維持費となります。
税金や保険料も住み続けていく限り支払いが続くため、その金額を含めた資金計画を立てておきましょう。
維持費を抑えるためには、住宅の断熱性や気密性を向上させるリノベーションが効果的。
初期費用がかさむことに躊躇される方もいらっしゃいますが、耐久性の高い外装材を選ぶことで、将来的にかかる光熱費やメンテナンス費用などのコストを減らすことができます。
スロウルでは、写真ではなく実際にスロウルのリノベーションを体感してもらうためにモデルハウスを公開しています。
ご予約は見学予約フォームからお願いします。
マンションのリノベーションや新築も行なっていますので、お気軽にご相談ください。
「スロウルの家」 リノベーションモデルハウス
〈住 所〉札幌市清田区北野5条3丁目12-14
〈MAP〉Google MAP で地図を確認する
▼スロウルのLINE@ご登録はこちらから

(株)スロウル 代表取締役
平賀 丈士
憧れの大自然、北海道にバックパック一つで渡り、IT業界からリノベーション業界へと転身。2010年、北海道スタイルのリノベーション住宅「スロウル」創業。札幌という都会の中でも、自然とともに生活できる、そんな北海道らしいライフスタイルを実現できるような、ワクワクする家をつくる。
- CATEGORY
- ARCHIVE 2025 2024 2023 2022 2021