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注文住宅が値上がり。中古住宅のリノベーションがおすすめ
こんにちは。札幌で一戸建て・中古住宅リノベーションを行うスロウルの平賀です。
近年、注文住宅の価格が値上がりしています。
注文住宅の購入を検討していたものの、値上がりが続いているため購入が厳しいと感じる方が非常に増えています。
そこで今回は、注文住宅の値上がり状況や値上がりの理由を解説。
今後住宅を購入するおすすめの方法として、中古住宅を買ってリノベーションするという選択肢についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
注文住宅の値上がり状況
ここ数年、注文住宅の価格の値上がりが続いています。
コロナ禍に突入した2020年以降から値上がりし、2024年現在も高騰が続いています。
また、マンションも同じく値上がりをしています。
札幌市内でも1億円を超えるマンションは珍しくありませんし、少し郊外のファミリー向けマンションや分譲戸建住宅(建売戸建)も、気軽に買える価格ではなくなってきています。
では、全国的に見ると、住宅はどのくらい値上がりしているのでしょうか?
国土交通省の「住宅市場動向調査」のデータから、住宅の購入にいくらかかったのか、2018年度と2023年度の平均費用を見てみましょう。
<注文住宅(全国平均)>
- 2018年度:全国平均3,205万円
- 2023年度:全国平均4,319万円
<注文住宅(三大都市圏平均)>
- 2018年度:全国平均3,431万円
- 2023年度:全国平均4,943万円
※土地購入資金をのぞく
このように、この5年間で注文住宅の建築費用は大幅に増加。
全国平均をみても、1,000万円以上増えていることがわかります。
なお、2023年度の土地購入費用は全国平均で1,929万円となっており、土地も購入して注文住宅を建築した場合は、総額6,000万円以上に。
ちなみに、2023年度の中古戸建住宅の購入資金の平均は2,983万円、分譲集合住宅の購入資金の平均は4,716万円となっています。
注文住宅の値上がりの理由
注文住宅の値上がりの理由は、主に次の4つです。
- ウッドショック
- 円安
- ロシアのウクライナ侵攻
- 人件費高騰
ウッドショックとは、住宅の柱や梁(はり)などに使う木材の需給がひっ迫して木材が不足し、それに伴って木材の価格が高騰した状況のこと。
ウッドショックは新型コロナウイルス感染症の流行が影響しており、コロナ禍で在宅機会が増えたことによる住宅需要の増加や、ネットショッピング増加によるコンテナ不足などが原因とされています。
2024年現在、状況は収束に向かっているといわれています。
また、円安も注文住宅が値上がりしている理由の一つ。
日本の住宅に使用する建築資材の多くは海外から輸入しているため、円安によって資材価格が高騰しているのです。
さらに、ロシアによるウクライナ侵攻も、実は住宅価格の高騰に影響をおよぼしています。
広大な森林面積を誇るロシアは、世界の木材輸出量の21%を占めています。
しかし、ウクライナ侵攻を機に、ロシアは日本など非友好国へ木材の輸出を一部禁止にしました。
これにより、世界全体の木材供給量が減少し、ウッドショックにさらに追いうちをかけたのです。
建築現場で働く方の人件費の高騰も関係しています。
現在、建築業の就業者は高齢化が進んでいるという問題を抱えています。
若い人材を確保するために、建築現場の人件費は上昇しており、これは今後も続くと考えられるでしょう。
注文住宅の価格の今後の見通し
注文住宅の価格が値上がりしているのには、ご紹介したとおりさまざまな理由があります。
世界情勢なども関係しているため、今後の価格がどうなっていくかは予測が難しいところではあります。
政府が進めている働き方改革による人件費の高騰は今後も続くと考えられ、それに伴い建築工事費も高止まりが予想されます。
注文住宅の値上がりが続く今、住宅購入は中古購入+リノベーションで!
注文住宅を建てたいと考える人は、「間取りやインテリアを自分好みのものにしたい」という想いが強いはずです。
新築マンションや新築の建売戸建でも、早めに申し込みをすれば有料や無料のオプションで住宅設備や内装材が選べたり、ちょっとした間取り変更ができたりもします。
しかし、オーダーメイドの家づくりができる注文住宅の自由度に比べれば、物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこでおすすめなのが、中古住宅を購入して、自分好みにリノベーションをするという方法です。
家全体のカタチや大きさは、購入する中古住宅次第ではありますが、室内の間仕切りを全て取り払ってスケルトン状態にすれば、好きな間取りや内装デザインをゼロから実現することができます。
そして、中古での購入価格やリノベーションの内容にもよりますが、注文住宅や新築分譲マンションに比べれば、コストを抑えることは可能といえます。
中古住宅購入&リノベーションの資金計画については、下記コラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
住宅ローンで借りられる金額は?中古住宅購入&リノベーションの資金計画
中古住宅を探すときのポイントをYouTubeでチェック!
中古住宅を購入してリノベーションをする場合、中古住宅探しがスタートライン。
リノベーションに向いている中古住宅に出会うためには、探し方のポイントを知っておくことが大切です。
スロウルのYouTubeチャンネルでは、物件選びのポイントやプランニングのヒントなどを紹介しています。
物件検索サイトをサイトを一緒に見ながら解説しているので、とてもわかりやすく、自分が物件探しを始めるときの参考になります。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
▲物件探しのポイントを、物件検索サイトを実際に見ながら解説。
No.1では「旗竿地」の注意点を解説しています。
▲軽量鉄骨の家について、その概要や探し方のポイントをレクチャーします。
▲リノベーションの楽しさが満喫できる木造一戸建ての家と、物件検索でどう出会うかを知っておきましょう。
注文住宅の値上がりは続く見込み。中古住宅のリノベーションがおすすめ
ここ数年、注文住宅の価格の値上がりが続いています。
コロナ禍に突入した2020年以降から値上がり。
2018年度の注文住宅購入費用の全国平均は3,205万円だったのが、2023年度には4,319万円となり、2024年現在も高止まり状態になっています。
注文住宅の値上がりの主な理由は、ウッドショックや円安、ロシアによるウクライナ侵攻、人件費高騰など。
今後も値上がりは落ち着かない状況が続くと考えられます。
注文住宅の自由設計に憧れがあるなら、中古住宅を購入して、自分好みにリノベーションをするという方法もおすすめです。
室内の間仕切りを全て取り払ってスケルトン状態にすれば、好きな間取りや内装デザインをゼロから実現することができますよ。
スロウルでは、写真ではなく実際にスロウルのリノベーションを体感してもらうためにモデルハウスを公開しています。ご予約は見学予約フォームからお願いします。
マンションのリノベーションや新築も行なっていますので、お気軽にご相談ください。
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(株)スロウル 代表取締役
平賀 丈士
憧れの大自然、北海道にバックパック一つで渡り、IT業界からリノベーション業界へと転身。2010年、北海道スタイルのリノベーション住宅「スロウル」創業。札幌という都会の中でも、自然とともに生活できる、そんな北海道らしいライフスタイルを実現できるような、ワクワクする家をつくる。
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