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リノベーションで施主支給は可能?メリット・デメリットや注意点も

こんにちは。札幌で一戸建て・中古住宅リノベーションを行うスロウルの平賀です。

 

札幌の街で自然を感じながら暮らす、北海道ライフスタイル。

そんな暮らしをリノベーションで叶えるスロウルから、さまざまな話題をお届けします。

 

今回のテーマは「施主支給」。

施主支給って、何でしょう?

 

これは、家を建てたりリノベーションやリフォームをしたりする際に、住宅の設備を施主が自分で手配して設置してもらうこと。

ハウスメーカーが提案するものでは満足できないなど、デザインにこだわる施主が、施主支給で好きなものを手配するケースがあります。

 

今回は、リノベーションで施主支給をする際のメリット・デメリットや注意点などをご紹介します。

 

スイッチ

 

 

施主支給とは?

新築やリノベーション、リフォームの際に必要な住宅設備などを、施主が自ら探して購入するのが施主支給です。

 

コンセントカバーやスイッチ類などの小さなものから、キッチンやトイレ、洗面ボウルなどの水まわり設備、大きなものでは建具や窓などさまざま。

家電量販店やインターネットで購入するケースが多くあります。

 

購入後、取り付けはハウスメーカーや工務店などの施工会社に依頼するのが一般的です。

 

 

リノベーションで施主支給するメリットとデメリット、注意点

リノベーションで施主支給するメリットとデメリット、注意点などを見ていきましょう。

 

施主支給のメリット

まずは施主支給のメリットをご紹介します。

 

メリット①こだわりの製品・設備を使用できる

こだわりの床材や海外メーカーの設備など、建築やリノベーションを依頼している施工会社が取り扱っていない製品も、自分で用意すれば使用することができます。

 

「アンティークショップで見つけた引き戸」など、一般には手に入りにくい建材も使えるのは施主支給ならではの魅力です。

 

メリット②手持ちのものを活用できる

「実家が解体されたときに捨てずに保管しておいた柱や欄間」など、思い出がたくさんつまったものを、家づくりやリノベーションで再利用できるのも、施主支給ならではのメリットです。

状態が良ければ、前の家で使っていたものを有効活用できます。

 

スロウルでも、そんな施主支給に関するご要望に何度もお応えしてきました。

動画「【事例】見せるキッチンでこだわりを実現しながらコストも削減!フルリノベーションしてみました(前編)」でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

メリット③費用を抑えられる可能性がある

施工会社を通さず自分で製品や設備を用意することで、費用を抑えられる場合も。

 

施主支給では、インターネットなどで購入したものを使用することもできます。

さまざまなお店の製品を比較して購入すれば、コストダウンを叶えやすいでしょう。

 

リノベーション費用を抑える方法については、下記コラムでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。

リノベーションの費用を安くするには?低コストで実現するためのポイントと事例をご紹介

 

施主支給のデメリット

施主支給にはいくつかのデメリットもあります。

 

デメリット①自分で選んで調達するため手間がかかる

使用したい製品や設備がすでにある場合は良いですが、これから選ぶという場合は、イチから自分で探す必要があるため、手間がかかります。

 

また、さらに調達・購入も自分で行わなくてはいけません。

 

デメリット②費用が高くなる可能性がある

選ぶ製品や設備によっては高額な場合もあります。

そのため、結果的に施主支給にしたことで費用が高くなってしまう可能性もあるでしょう。

 

デメリット③自己責任で選定しなければならない

施主自身が商品を選定するため、誤って別の型番などを購入してしまうことがあります。

その場合、もちろん施主自身で返品するなりの対応をしなければなりません。

 

設置後は問題がなくても、少し経ってからトラブルが発生してしまうケースも。

施主支給品は、施工業者の保証対象に含まれないことが多いです。

 

施主支給の注意点

施主支給の注意点は次のとおりです。

 

注意点①施工会社によっては対応していない

施工会社によっては、施主支給に対応していない場合があります。

施主支給をしたいという場合は、施工会社に事前に確認しておきましょう。

 

注意点②寒冷地は断熱や暖房に関わる建材に注意する必要がある

北海道や札幌などの寒冷地でのリノベーションで施主支給をするなら、断熱や暖房に関わる建材には注意が必要です。

 

窓を施主支給する際は寒冷地に適した性能の窓を選ぶ、北海道でも人気の薪ストーブなどの暖房設備を施主支給する場合は、住まいに取り付けが可能かなどを確認しておくと安心です。

 

 

リノベーションで施主支給に向くもの・向かないもの

気に入ったデザインのものや、唯一無二の思い出の品などを、空間づくりに生かすのはとても素敵なことです。

でも、どんなものでも施工が可能かというと、それはケースバイケース。

施工会社によっても対応が違います。

 

例えば、トイレのペーパーホルダーや洗面室のタオル掛けハンガー、コンセントカバーなど、住まいが完成してからの施工が可能なものは施主支給に向いています。

自分でDIYで取り付けることだって可能です。

 

照明器具なども、取り付けたいのはダウンライトなのか、ペンダントタイプなのかなどを早めに決めて、施工会社に相談しておけばスムーズに進むでしょう。

 

しかし、キッチンやトイレなどの水まわり設備といった、水道工事、電気工事などの専門の工事会社が必要な大がかりな設備は施主支給は断られることがあります。

 

これは、デメリットでもご紹介したとおり、施主支給の設備は施工会社の保証の対象外で、施主支給の設備を入れた箇所にトラブルがあった際に、責任の所在が曖昧になってしまうため。

 

例えば、施主が手配した洗面台の配管が原因で漏水が起こり、床や壁の張り替えが発生した場合、張り替え費用はどちらがもつのかなどでトラブルに発展する可能性があるからです。

 

また、施工に必要な図面や部材、道具はないかなどの情報も収集した上で、施工会社と事前に入念な打ち合わせをすることも必要です。

 

施主支給は、思った以上に大変かもしれません。

自分でインテリアや設備機器を手配したい場合は、まずは可能かどうかを施工会社に相談してみるのがおすすめです。

 

 

スロウルの施主支給Q&A

施工例

では、スロウルでは施主支給のケースにどう対応しているのでしょうか?

代表の平賀丈士に聞いてみました。

 

Q1.インテリアや住宅設備などの施主支給には対応していますか?これまでどのようなケースがありましたか?

A.スロウルでは、ほとんどの資材で施主支給に対応するようにしています。

みなさんの多様なライフスタイルは、「作る側の都合で用意されたカタログの中から選ぶ」という進め方では対応できないと思います。

ネットでいろいろと探してもらうことも、施主が主導権を持って家づくりを進める大切なポイントです。

 

ただし、浴室やキッチンの水栓などは長期優良住宅化リフォームの助成金で申請項目となる場合があります。

中国製の安い水栓などでは助成金を受けられないこともありますので注意してくださいね。

 

Q2.インターネットや家電量販店などで設備などを探す際の注意ポイントはありますか?

A.例えばエアコンを家電量販店で注文する際に、(格安の)設置費込みで販売されている場合も多いようです。

 

しかし、家の構造をきちんと把握していない業者が設置する場合、壁のスリーブ(穴)の位置が適切でなかったり、場合によっては建物の構造を弱めてしまったりすることもあります。

室外機の据付架台は別料金だったりと予想以上に追加費用がかかってしまう場合も。

特に設備関係は、家のことを一番わかっている施工業者に頼むほうが安心かもしれませんね。

 

Q3.自分で手配したいインテリアや住宅設備があるという人への、スムーズに進めるためのアドバイスは?

A.まずは、施工業者に相談することです。

「必要なスペースは確保できるか?」「取り付ける際の壁の下地は必要か?」「どのメーカーで型番は何か?」「商品の図面は入手可能か?」「接続部材も一緒に注文する必要はあるか?」など、いろいろなことを検討する必要があります。

 

設備関係の施主支給は、商品がネットで安く手に入りやすいメリットはあるものの、実は施主自身の責任が大きくなるという面があるんですよね。

施工業者の方が多少高くても、上記のようなことを全て調べて設置してくれている必要経費だと考えると、どちらを選択するかは状況に応じて判断できると思います。

 

 

リノベーションで施主支給は可能!施工会社と相談しながら検討を

施主支給とは、新築やリノベーション、リフォームの際に必要な住宅設備などを、施主が自ら探して購入すること。

 

施主支給のメリットは、こだわりの製品や設備が使用できたり、手持ちのものが活用できたりすること。

また、費用を抑えられる可能性もあります。

 

デメリットは、自分で購入するため手間がかかることや、購入間違いが起きる可能性があることです。

施主支給の製品が入っていると、故障しても保証対象外となるケースもあります。

こだわりのものを揃えた場合、費用が高くなる可能性もあるでしょう。

 

保証などの面から、施工会社によっては施主支給に対応していないこともあるため、施主支給をしたいと考えているのであれば事前に確認をする必要があります。

また、特に北海道などの寒冷地では、断熱や暖房に関わる建材に注意しなければならないため、こちらも必ず確認してくださいね。

 

施主支給には向いているものと向いていないものもありますので、まずは施工会社に相談してみましょう。

 

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平賀 丈士

(株)スロウル 代表取締役

平賀 丈士

憧れの大自然、北海道にバックパック一つで渡り、IT業界からリノベーション業界へと転身。2010年、北海道スタイルのリノベーション住宅「スロウル」創業。札幌という都会の中でも、自然とともに生活できる、そんな北海道らしいライフスタイルを実現できるような、ワクワクする家をつくる。

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