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家具家電代も住宅ローンに組み込める?かかる費用や注意点も解説

こんにちは。札幌で一戸建て・中古住宅リノベーションを行うスロウルの平賀です。

 

札幌の街で自然を感じながら暮らす、北海道ライフスタイル。

そんな暮らしをリノベーションで叶えるスロウルから、さまざまな話題をお届けします。

 

今回のテーマは「家具家電は住宅ローンに組み込めるのか」。

住宅の購入やリノベーション、リフォーム費用に使える住宅ローンですが、家具の購入費用もまかなうことができるのでしょうか?

 

今回は、家具家電を住宅ローンに組み込めるケースや、組み込めない際の注意点などについて解説します。

 

 

 

新居で揃える家具家電にかかる費用

中古戸建てや中古マンションを購入して、リフォームやリノベーションをする場合、住宅の購入費用のほかにリフォーム代またはリノベーション費用がかかります。

しかし、かかる費用はそれだけではありません。

 

例えば、家具や家電。

前の住まいで使っていたもので全て間に合わせるのであれば、家具家電の購入費はかかりません。

 

でも、リノベーションを選ぶ方は、インテリアにもこだわりがあるはず。

「これから暮らす空間のテイストに合うモノに囲まれて暮らしたい」と考えることでしょう。

 

ちょっと古いデータですが、新築住宅に入居後1年以内に購入した家具や家電などの「耐久消費財費用」として、次のようなデータが出ています。

  • 新築戸建て:201万円
  • 建売住宅:105.1万円
  • 新築分譲マンション:85.9万円
  • 中古住宅:71.1万円

 

※参考:住宅金融支援機構「住宅取得に係る消費実態調査(2014年度)

 

2024年9月現在は物価が高騰していることもあり、この調査時よりも家具家電の購入にはさらに費用がかかると考えられます。

 

さらに、札幌など北海道にお住まいの場合は、寒冷地で快適に過ごすにあたって、寒冷地仕様のエアコンや電気カーペットなど、暖房機能に優れた家具家電を揃える必要があります。

そのため、さらにお金がかかる可能性もあります。

 

ちなみに、北海道では暖房器具として薪ストーブも人気。

薪ストーブの本体価格は、40~60万円前後が相場。

加えて、既存の集合煙突利用の場合は接続に+30万円程度、煙突を新規で立ち上げる場合は+100万円程が目安になります。

 

スロウルでは、薪ストーブを設置したリノベーション事例が豊富にございます。

動画「リノベーションのプロが教えるコスト削減術 リノベ費用はココで抑える!6つのポイントその5「気密・構造補強」」でもご紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

住宅ローンに家具家電費用を組み込めるケースと組み込めないケース

100万〜200万円程度はかかりそうな家具や家電の購入。

住宅購入やリノベーションで大きな費用がかかっている上に、さらに100万円単位の出費は大変です。

 

実は、住宅ローンに家具家電の購入費用を組み込むことができるケースがあります。

一般的に住宅ローンに組み込めるのは、床暖房や食洗機といった住宅に付属している設備が対象となり、ソファやカーテンなどは組み込めません。

 

しかし、近年は銀行の住宅ローンで家具の購入費用が融資対象になるケースもあります。

かつては、家具や家電は住宅ローンの対象外だったため、現金で支払うか、住宅ローンとは別のローンやクレジット払いで費用を調達するのが一般的でした。

でも今なら、低金利のメリットを生かして家具家電を揃えることができるのです。

 

例えば、北洋銀行の住宅ローンの場合、中古住宅購入やフルリフォーム(リノベーション)の費用とあわせて、家電や家具の購入費用のほか、火災保険料や登記費用、印紙代などの諸費用を借りることが可能です。

また、北海道銀行の住宅ローンも同様に、家具購入資金などの諸費用も融資対象となっています。

 

なお、家具家電費用を住宅ローンに組み込めない場合で自己資金が足りない際は、住宅ローンとは別にローンを組むという方法があります。

住宅購入にかかる諸費用を対象とするローンで、フリーローンや諸費用ローンとよばれています。

 

しかし、これらのローンは金利が高い傾向にあり、住宅ローンとダブルでローンが発生することになり、月々の支払いが大きな負担となる可能性も。

最終手段として考えましょう。

 

住宅ローンで借りられる金額については「住宅ローンで借りられる金額は?中古住宅購入&リノベーションの資金計画 」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

家具家電の費用を住宅ローンに組み込む際の注意点

木のテービル

家具家電の費用を住宅ローンに組み込む際は、次の点に注意しましょう。

 

注意①支払い総額が増える

家を買ったりリノベーションをしたりするとき、家具代や諸費用もまとめて住宅ローンで借りられれば、自己資金が少なくてすみます。

 

とはいえ、気をつけたいのは借入額が増えれば、返済額も増えるということ。

 

中古住宅を購入してリノベーションをする場合、「住宅価格+リノベーション費用」の6〜8%程度の諸費用がかかるといわれています。

住宅価格(1,500〜2,000万円程度)+リノベーション費用(2,500万円程度)とすると、諸費用は240万円〜360万円。

 

借入額が4,000万円なら毎月返済額は約12万8,000円ですが、諸費用240万円と家具家電代200万円を含めた4,440万円を借りると、毎月返済額は約14万3,000円(返済期間35年、金利1.8%、元利均等返済、ボーナス返済無しの場合)。

毎月約1万5,000円の差が完済まで続くことになります。

 

諸費用や家具・家電代まですべてローンでまかなう場合は、返済金額が多くなることも考えた上で、購入物件やリノベーションの予算を立てることが必要です。

 

リノベーションの資金計画については「中古住宅を買ってリノベーション!どちらもローンでまかなえる?」もぜひご覧ください。

 

注意②住宅ローンが通らない場合もある

住宅ローンには、金融機関による審査があります。

購入費用について不透明なものや説明できないものがある場合は、住宅ローンが通らない場合があります。

 

注意③利用できる金融機関が限られる

家具家電費用を組み込める住宅ローンが増えているとはいえ、すべての金融機関で取扱いがあるわけではありません。

それだけを目的に選んでしまうと、金利が高くなってしまったり、団体信用生命保険(団信)の選択肢が少なくなってしまったりすることもあります。

 

 

住宅ローンに家具家電費用は組み込める場合もある

新居の家具家電の購入には100万〜200万円ほどかかるといわれています。

 

一般的に、家具家電で住宅ローンに組み込めるのは、床暖房や食洗機といった住宅に付属している設備で、ソファやカーテンなどは組み込めません。

しかし最近は、それらの家具家電費用を住宅ローンに組み込める金融機関も増えています。

 

家具家電の費用を住宅ローンに組み込む際は、支払総額が増えてしまうことや、住宅ローン審査に通らないケースもあること、商品の選択肢が少なくなってしまうことに注意しましょう。

 

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平賀 丈士

(株)スロウル 代表取締役

平賀 丈士

憧れの大自然、北海道にバックパック一つで渡り、IT業界からリノベーション業界へと転身。2010年、北海道スタイルのリノベーション住宅「スロウル」創業。札幌という都会の中でも、自然とともに生活できる、そんな北海道らしいライフスタイルを実現できるような、ワクワクする家をつくる。

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