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キッチンに焼き鮭の残置物。中古住宅引き渡し前の注意点

スロウルのサイトをご覧になっている方は、中古マンションや中古戸建を購入してリノベーションをしようと考えている人が多いでしょう。中古住宅はもう見つかりましたか?契約はまだでしょうか?

今回は、物件の引き渡し後のトラブルを回避するために大切な引き渡し前確認についてお話しします。

 

 

◎目次

・居住中物件の場合、内覧で気づけない不具合も多い

・売主が残していったもの、買主が処分費用を出すしかない?

居住中物件の場合、内覧で気づけない不具合も多い

引き渡しで鍵を渡され、いざ購入した中古マンションや中古戸建に行ってみたら、契約前の内覧時には気づかなかった不具合を見つけてしまうことがあります。建具がゆがんでいて開閉がうまくできなかったり、カビや雨漏りの跡があったり。契約前であれば、不動産仲介会社を通して、売主に修繕をしてもらうこともできますが、契約不適合責任が免責になっている契約を交わしてしまっている場合、引き渡し後に発見した不具合は残念ながら買主が対応することになります。

 

特に注意したいのは、前の住人が住んでいる状態で内覧したケースです。居住中物件は、すみからすみまで確認したくても、なかなか言い出しにくいもの。家具の裏側、クロゼットや押し入れの中を見ないまま契約してしまうこともあります。とてもきれいに住んでいたとしても、家具の裏側に汚れや傷があるかもしれません。

 

タンスの裏側にあった壁の傷。引き渡し前であれば修繕の交渉も可能

 

売主が残していったもの、買主が処分費用を出すしかない?

筆者の知人が中古マンションを購入し、引越し後、料理をしようと魚焼きグリルを引き出したら、鮭の切り身がこんがりと焼かれた状態で残っていたことがありました。売主の残置物です。

 

中古住宅の購入では、引き渡し後に発見されるのは不具合だけでなく、売主が残していったもの(残置物)もあります。不要になったキッチンのシンクの下に不要になった鍋やフライパンが、押し入れに古本や古い布団が、そしてリビングや寝室に不要になった家具や家電が堂々と残っていることもあります。焼き鮭なら処分は簡単ですが、家具や家電、かさばる布団や衣類などは処分の手間が大変。費用もかかります。その費用は、引き渡し後は買主が負担することになるのです。

 

引き渡し後、不具合や残置物のせいで無駄な出費がないよう、忘れずにしたいのが引き渡し前の確認です。居住中に内覧した場合は、売主が引っ越した後にマンションなら室内を、戸建なら室内だけでなく敷地内全体をチェックしましょう。誰も住んでいない状態で見学し購入した物件であっても、ベランダに見学時には気づかなかった壊れたエアコンの室外機が放置されていた、という例もあります。念には念を入れて引き渡し前の確認を。

 

 

 

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田方 みき

住宅系ライター

田方 みき

広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主に、雑誌・Webで住宅にかかわる記事の取材、編集、執筆に携わる。
主な著書に『家づくりのお金の話がぜんぶわかる本』(エクスナレッジ)

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