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リノベーションの資金、大企業勤務じゃないけど借りられる?
中古住宅を購入してリノベーションをするとなると、まとまった資金が必要です。住宅ローンを借りようと考えたときに気になるのは「自分は借りられるのか」ということ。大企業に勤務していたり、安定した業種だったりするほうが借りやすいものなのでしょうか。今回は、住宅ローンの融資審査で、銀行が何を重視しているのかを見ていきましょう。
◎目次
・【フラット35】は条件をクリアしていれば誰でも借りられる
・銀行が重視するのは年齢や健康状態
【フラット35】は条件をクリアしていれば誰でも借りられる
【フラット35】というのを聞いたことがありますか? これは住宅金融支援機構が民間の金融機関をバックアップして提供している住宅ローン。全期間固定金利型という特徴があります。【フラット35】は中古住宅の購入+リノベーションのための資金も融資対象。多くの金融機関が窓口となって融資を行っています。【フラット35】の場合、申し込み年齢が満70歳未満、一定の技術基準にあてはまる住宅であることなどの要件を満たせば、誰でも借りることができます。融資限度額を決めるために、年収や年齢などは影響しますが、勤務先の規模や業種については問われません。
また、要件を満たす場合、借入金利が一定期間低くなる【フラット35】リノベという融資も用意されています。融資限度額は100万円以上8,000万円以下(1万円単位)で、中古住宅購入価額とリフォーム工事費の合計額以内です。詳しくは、【フラット35】のホームページで確認してみましょう。
銀行が重視するのは年齢や健康状態
【フラット35】のほか、財形住宅融資などは条件をクリアしていれば、窓口になっているどの金融機関でも融資をしてくれます。では、銀行の場合はどうなのでしょうか?
北洋銀行の「ほくよう住宅ローン」は新築マンションや戸建ての購入だけでなく、中古購入やリフォーム(リノベーション)も融資対象。北海道銀行の「道銀住宅ローン」も同様です。
でも、「A銀行は融資OKだったのに、B銀行では断られた」「C銀行では、希望の金額を借りられなかった」といった声を聞くこともあります。これは、住宅ローンを貸すか貸さないか、いくらまでなら貸すか、といった融資審査があり、その基準が金融機関によって異なるため。融資を断られた理由は、金融機関から教えてもらえないのが一般的です。でも、いったい何を審査されているのか知りたいですよね。やはり、大企業や安定した業種の人が有利なのでしょうか。
そこで、国土交通省が公表した「令和3年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」から、「民間住宅ローンの融資で考慮されている項目」というのを見てみましょう。
審査の際に考慮されている項目として、金融機関が挙げている上位5項目は以下です。
・完済時年齢(98.9%)
・健康状態(98.5%)
・担保評価(97.6 %)
・借入時年齢(97.1%)
・年収(95.0%)
そのほか、90%以上の金融機関が「考慮する」としているのが、返済負担率、勤続年数、連帯保証、金融機関の営業エリアです。
「業種」については30.1%、雇用先の規模については20.8%の金融機関しか重視していません。
つまり融資審査で重視されるのは、年齢や健康状態、勤続年数といった借りる人の返済能力ということ。審査に通りやすくするためには、安定した返済を続けられる人、と判断されることが必要なのです。
中古戸建てを買ってリノベーションする費用は、一般の住宅ローンから調達することが可能。ただし、借りる人の返済能力が審査される(写真/スロウル)
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〈住 所〉札幌市清田区北野5条3丁目12-14
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住宅系ライター
田方 みき
広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主に、雑誌・Webで住宅にかかわる記事の取材、編集、執筆に携わる。
主な著書に『家づくりのお金の話がぜんぶわかる本』(エクスナレッジ)
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