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中古を買ってリノベーション。予算を立てるときに知っておきたいこと

中古戸建てや中古マンションを買ってリノベーションをする場合、総費用は「中古物件の価格+リノベーション代」だけではおさまりません。中古住宅の購入には、新築住宅よりも多めに諸費用がかかります。どんな諸費用がどれくらいかかるのかを知っておきましょう。

 

 

◎目次

・不動産会社に払う仲介手数料が大きい

・住宅ローンを借りるのにもお金がかかる

・税金や登記費用のことも忘れずに

不動産会社に払う仲介手数料が大きい

家を買うときには、家の代金のほか、住宅ローンを借りるときの手数料や税金などの「諸費用」がかかります。いくらくらいかかるかは、住宅の価格や住宅ローンの借り方などで異なりますが、おおまかにいうと新築マンションを購入する場合は家の価格の3〜5%、中古戸建てや中古マンションを購入する場合は価格の6〜8%と言われています。

 

なぜ、中古のほうが諸費用が多いのでしょうか。これは、不動産会社に売買を仲介してもらった場合に支払う仲介手数料があるから。仲介手数料は「価格の3%+6万円」+消費税が上限。例えば、2500万円の中古戸建てを仲介してもらうと、最大で89万1000円の仲介手数料を支払うことに。価格の3%はけっこう大きな金額ですね。この3%が中古の場合は上乗せされるため、価格の6〜8%という、新築の場合よりも3%大きい数字が諸費用の目安になっているのです。

 

中古住宅の購入にかかる諸費用は価格の6〜8%程度が目安(写真/スロウル)

住宅ローンを借りるのにもお金がかかる

現金一括で支払うことができないから住宅ローンを借りて購入資金を調達するのに、その住宅ローンを借りるためにお金が必要になります。住宅ローンの借り入れに関連する諸費用には次のようなものがあります。

 

・融資手数料

事務手数料、ローン手数料などとも呼ばれ、3万〜5万円程度の場合のほか、融資額の2 %程度の場合があり、金融機関や住宅ローン商品によって異なります。どちらかを選ぶことができる金融機関もあります。

 

・ローン保証料

返済が滞った場合に代わりに金融機関への返済をする保証会社に支払うお金です。前払い一括のほか、金利に上乗せタイプもあります。【フラット35】やネット銀行では不要のケースがほとんどです。

 

・火災保険料

住宅ローンの返済期間中は火災保険に加入することが融資条件になっている住宅ローンがほとんどです。

 

 

税金や登記費用のことも忘れずに

住宅を購入するとき、住宅ローンを借りるとき、登記を行うとき、それぞれに税金がかかります。

 

・印紙税

物件の売買契約書、住宅ローンを借りるときの金銭消費貸借契約書に印紙税を貼って、納税する国税です。

 

・登記費用

中古マンションや中古戸建てを購入すると、その物件が自分のものであることを明示する所有権移転登記を行います。また、住宅ローンを借りた場合は金融機関がその物件を担保とする権利を示す抵当権設定登記を行います。それぞれ登録免許税という税金がかかるほか、手続きを代行する司法書士への報酬が10万円〜程度かかります。なお、登記は司法書士に代行してもらわなければならない、というものではないのですが、書類の作成や必要書類の収集に手間がかかります。また、抵当権設定登記については、金融機関側から司法書士が行うことを条件とされるケースがほとんどです。

 

中古住宅は新築に比べて価格自体が安めですから、諸費用が割高でもそれほど心配する必要はないかもしれません。でも、諸費用のことを忘れて中古の購入やリノベーションの予算を組んでしまうと、予定外の出費に困る事態になりかねません。予算のなかから、諸費用分を残しておくことを忘れずに。

 

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田方 みき

住宅系ライター

田方 みき

広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主に、雑誌・Webで住宅にかかわる記事の取材、編集、執筆に携わる。
主な著書に『家づくりのお金の話がぜんぶわかる本』(エクスナレッジ)