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金利が上昇し始めたら、リノベーションのための家探しは急ぐべき?

固定金利型の住宅ローンの金利が上昇傾向にあります。返済額をできるだけ少なく抑えるには、また、少しでも多く借り入れるためには金利が低いうちに借りるのがいいのですが、中古を買ってリノベーションの場合は、お金のこと以外にも考えておく必要があります。

◎目次

・来年、金利が上がったら返済額はいくら?借りられるのはいくら?

・中古を買ってリノベーションするなら、家を買うタイミングは別の視点も必要

 

来年、金利が上がったら返済額はいくら?借りられるのはいくら?

金利は低ければ低いほど毎月返済額、総返済額が少なくなります。特に、大きな金額を借りて、長期にわたって返済をする住宅ローンは、金利の小さな違いも、返済額の大きな差になってあらわれます。

 

●3000万円を借りて35年で返済。毎月返済額はいくら?

例えば、2022年6月の【フラット35】の金利は1.49%(融資率9割以下、返済期間21年〜35年、最低金利)です。3000万円を借りて35年で返済すると毎月返済額は9万1708円、35年間の総返済額は約3852万円です。借入額3000万円に対して、約852万円の利息を払うことになります。

では、金利が上昇を続けて、1年後の2023年6月に金利が2.49%になったとしましょう。すると、毎月返済額は10万7087円、35年間の総返済額は約4498万円です。

金利が1%上がることで、毎月返済額は1万5379円、利息は646万円も多くなります。

 

●毎月返済額10万円を35年で返済。借りられるのはいくら?

毎月返済額は10万円まで、と決めて今借りる場合と、1年後に金利が上がってから借りる場合も、金利上昇は借りられる金額、つまり住宅購入の予算に影響します。

 

2022年6月に金利1.49%で借りる場合、毎月返済額が10万円なら借りられる金額は約3271万円、金利2.49%で借りる場合は限度額は約2801万円。金利が1%アップしたことで借りられる金額は470万円減ってしまいます。

 

また、現在住んでいるのが賃貸住宅なら、今買わずに、来年、再来年と買う時期が後になるほど家賃という出費がかさむことになります。同じ返済期間で返すなら、完済時期も遅くなります。

 

同じ金額の家を買っても、住宅ローンの金利によって総支払額は違ってくる(写真/スロウル)

 

中古を買ってリノベーションするなら、家を買うタイミングは別の視点も必要

金利は上昇傾向にあり、建築資材や住宅設備も値上がりしています。住宅ローンの負担を軽くするなら、金利が上がる前、できるだけ早く家を購入するのがいいのでしょうか。家を建てるための土地をすでにもっていて、これから注文住宅を建てる場合はYESと言えるでしょう。しかし、中古住宅を購入してリノベーションする場合は、少し状況が違ってきます。

 

中古戸建てや中古マンションは1点もの。エリアや広さ、価格、築年数などの希望条件を満たす物件にいつどこで出合えるかわかりません。希望に合う物件が無いのに、金利ができるだけ低いうちにと焦って購入してしまうと、エリアや広さなどに不満が残るかもしれません。

 

予算や返済のことは大切です。でも、今目の前にある物件が、自分が叶えたい中古購入+リノベーションが可能な物件なのかについても、十分に検討することが大事です。もしも、理想の物件に出合えたときに、今よりも金利が高くて、予算を減らさなければならないという場合は、リノベーション会社に相談をしましょう。暮らしへのイメージや住宅性能はキープしながら、コストを下げるアイデアを出してくれるかもしれません。

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田方 みき

住宅系ライター

田方 みき

広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主に、雑誌・Webで住宅にかかわる記事の取材、編集、執筆に携わる。
主な著書に『家づくりのお金の話がぜんぶわかる本』(エクスナレッジ)