SLOWL PRESS
自然素材とリノベーション
リノベーションでは内装材などを自由に選ぶことができるのも楽しみのひとつ。
今回は「自然素材」を使った暮らしの心地よさについてお話ししましょう。
◎目次
・住まいに使われる自然素材とはどんなもの?
・経年変化や触れたときのあたたかさが自然素材の魅力
・ホタテ漆喰や無垢材を使うことが多いスロウルの家
住まいに使われる自然素材とはどんなもの?
前回のSlowl Press「リノベーションや薪ストーブって、エコ?」では、リノベーションが環境にやさしいことについて触れましたが、リノベーションの際に自然素材の内装材を選べば、体や心へのやさしさも得られる住まいにすることができます。
住宅で使われる自然素材には、明確な定義はありません。自然素材へのイメージも人それぞれですが、
多くの人がイメージするのは、漆喰(しっくい)や無垢材、珪藻土、コルク材などでしょう。
●漆喰
漆喰とは消石灰(水酸化カルシウム)を主な原料に、ふのりや粘土などを練り合わせてなめらかな質感を出した塗料。壁や天井などに使われます。呼吸する内装材、といわれるように、室内の湿度を心地よく保つ吸放湿性能(調湿作用)や消臭効果があります。
●珪藻土
珪藻土とは、藻の一種である珪藻の殻の化石からできた堆積物。耐火性に優れているため、七輪やコンロなどに使われるほか、最近では漆喰よりも高いといわれる吸放湿性能を生かして珪藻土製のバスマットなどもつくられています。壁材や天井材としても人気です。
●無垢材
フローリングや壁、家具などに使われる木材も種類がさまざま。そのなかで、天然木から1枚の板を切り出したものが無垢材です。無垢材は木材特有の調湿作用をもつほか、床に張った場合は、足当たりがやさしいのが特徴。冬でもヒヤッとした冷たさが抑えられるのが特徴です。
●コルク材
コルク樫の皮を原料としてつくられるコルクは、床材としても使用されています。抗菌性が高いことや、弾力性があって歩きやすいこと、さらりとした感触が特徴です。
経年変化や触れたときのあたたかさが自然素材の魅力
漆喰も珪藻土も無垢材も、自然素材の多くは室内の空気を心地よく保つ調湿効果や消臭効果があります。それだけでも家の中が快適になりますが、暮らすことで感じられるのは、年月を重ねるほどわいてくる自然素材への愛着でしょう。
家具を移動させたときや、子どもたちがおもちゃで遊んでいるときに付いてしまった壁や床の傷、太陽の光で年々変わっていく色など、暮らしや経年による変化が「傷や汚れ」ではなく「味」となるのが自然素材。何年もかけてゆっくりと成長してきた素材だからこそ、時間による変化が美しさに感じられるのでしょう。また、手や足で直接触れたときのあたたかさも心地よいものです。
無垢材や漆喰、レンガなど自然素材を多く使ったスロウルの家(撮影/スロウル)
ホタテ漆喰や無垢材を使うことが多いスロウルの家
自然を感じながら暮らす北海道ライフスタイルを、リノベーションで提案するスロウルでは、内装材として漆喰や無垢材などの自然素材をリクエストされることが多くあります。
そのなかで北海道らしさを感じられるのが「ホタテ漆喰」。ホタテの産地である北海道では、ホタテの貝殻が大量に廃棄されますが、それを建築資材として再生したのがホタテ漆喰です。一般的な漆喰や珪藻土に比べると、ゴツゴツとした感触が個性です。凹凸がはっきりしているため、壁面に照明や太陽の光が当たったときにできる陰影も味わい深いものがあります。ぜひ、スロウルのモデルハウスで、実際に目で見て、手で触れることで、自然素材の良さを感じてみてください。
札幌の戸建てリノベーションモデルハウスは随時見学受付中です!
スロウルでは、写真ではなく実際にスロウルのリノベーションを体感してもらうためにモデルハウスを公開しています。ご予約は見学予約フォームからお願いします。
マンションのリノベーションや新築も行なっていますので、お気軽にご相談ください。
「スロウルの家」 リノベーションモデルハウス
〈住 所〉札幌市清田区北野5条3丁目12-14
〈MAP〉Google MAP で地図を確認する
住宅系ライター
田方 みき
広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主に、雑誌・Webで住宅にかかわる記事の取材、編集、執筆に携わる。
主な著書に『家づくりのお金の話がぜんぶわかる本』(エクスナレッジ)
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