SLOWL PRESS

札幌の街で自然を感じながら暮らす、北海道ライフスタイル。

そんな暮らしをリノベーションで叶えるスロウルから、さまざまな話題をお届けします。

今回のテーマは「住宅ローンで家具を買えるのか」。

住宅の購入やリノベーション、リフォーム費用を借りることができる住宅ローンですが、家具の購入費用もまかなうことができるのでしょうか？

中古戸建てや中古マンションを購入して、リフォームやリノベーションをする場合、住宅の購入費用のほかにリフォーム代またはリノベーション費用がかかります。

しかし、かかる費用はそれだけではありません。

例えば、家具や家電。前の住まいで使っていたもので全て間にあわせるのであれば、家具・家電の購入費はかかりません。でも、リノベーションを選ぶ人の場合、インテリアにはこだわりがあるはず。これから暮らす空間のテイストに合うモノに囲まれて暮らしたい、と考えることでしょう。

ちょっと古いデータですが、新築住宅に入居後1年以内に購入した家具や家電などの「耐久消費財費用」は、新築戸建てで約201万円、建売住宅で約105万円、新築分譲マンションで約85.9万円（住宅金融支援機構「住宅取得に係る消費実態調査（2014年度）」より）。けっこうまとまった金額がかかるものです。

100万〜200万円程度はかかりそうな家具や家電の購入。住宅購入やリノベーションで大きな費用がかかっているうえに、さらに100万円単位の出費は大変です。

でも、近年、銀行の住宅ローンでは家具の購入費用が融資対象になるケースが一般的になっています。かつては、家具や家電は住宅ローンの対象外だったため、現金で支払うか、住宅ローンとは別のローンやクレジット払いで費用を調達するのが一般的でした。でも今なら、低金利のメリットを生かして家具・家電を揃えることができるのです。

例えば、北洋銀行の住宅ローンの場合、中古住宅購入やフルリフォーム（リノベーション）の費用と併せて、家電や家具の購入費用のほか、火災保険料や登記費用、印紙代などの諸費用の借りることが可能です。また、北海道銀行の住宅ローンも同様に家具購入資金などの諸費用が融資対象となっています。

(撮影／スロウル）

家を買ったりリノベーションするとき、家具代や諸費用もまとめて住宅ローンで借りられれば、自己資金が少なくてすみます。今は、変動金利型で金利1％未満、全期間固定金利型でも金利1％台前半という超低金利。利息が少ないなら今借りて買っても、お金が貯まるまで待ってから買っても、支出に大きな差はできません。

とはいえ、気をつけたいのは借入額が増えれば、返済額も増えること。

中古住宅を購入してリノベーションをする場合、「住宅価格＋リノベーション費用」の6〜8％程度の諸費用がかかるといわれています。住宅価格＋リノベーション費用が2500万円とすると、諸費用は150万円〜200万円。借入額が2500万円なら毎月返済額は約7万6500円ですが、諸費用200万円と家具・家電代200万円を含めた2900万円を借りると毎月返済額は8万8800円（返済期間35年、金利1.5％、元利均等返済、ボーナス返済無しの場合）。毎月1万2300円の差が完済まで続くことになります。

諸費用や家具・家電代まですべてローンでまかなう場合は、返済金額が多くなることも考えたうえで、購入物件やリノベーションの予算を立てることが必要です。

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