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インスペクションとは?中古住宅を買うときはしたほうがいい?

札幌の街で自然を感じながら暮らす、北海道ライフスタイル。

そんな暮らしをリノベーションで叶えるスロウルから、さまざまな話題をお届けします。

 

今回のテーマは「ホームインスペクション」。

ホームインスペクションとは何なのか、どんなメリットがあるのかを解説します。

◎目次

・住宅の状況を検査&診断するのがホームインスペクション

・スロウルの同行インスペクションとは?

・中古住宅は申し込み後、契約前がインスペクションのベストタイミング

 

住宅の状況を検査&診断するのがホームインスペクション

中古住宅の広告などで「インスペクション済み」と書かれている物件があります。

 

インスペクションとは、英語で検査や視察を意味する言葉。住宅にかかわるインスペクションは、「ホームインスペクション」といわれ、一般的には住宅の専門知識をもった人が、住宅の劣化状況や欠陥、不具合の有無を調査することを指します。

 

調査の範囲はさまざまです。

 

宅地建物取引業法が規定しているインスペクションで、建物の「構造」と「雨水の浸入」にかかわる箇所だけを調査します。

 

また、インスペクションを行う会社によっては、「構造」「雨水の浸入」に関する調査だけでなく、

 

外壁の仕上げや外部の金物、壁や床、天井、屋内給排水管や給排水設備、換気設備、開口部(サッシや建具など)など、

 

広範囲の劣化状況や不具合を調査し、補修にかかる費用や補修すべき時期などのアドバイスがもらえるところもあります。

スロウルの同行インスペクションとは?

リフォーム産業新聞2021.2.8号でも取り上げていただきましたが、スロウルでは、お客様が中古物件を内覧する時にいっしょに伺い調査する「同行インスペクション」を行っています。

 

この同行インスペクションでは

建物全体の劣化状況や不具合を目視で確認するほか、鉄筋探索機を使って躯体の適正な位置に、適正な数の鉄筋が施工されているかシュミットハンマーを使ってコンクリートの強度は十分かなどを検査します。

 

「そのほか同行インスペクションのときに、床の水平を確認します。

床が傾いているということは、床の下地、建物の基礎、地盤が弱いのに支持杭がない、などに起因することが多いので注意が必要です。

建物にとって、基礎や地盤はとても重要で、リノベーションでは予算的にもあまり手を加えにくい部分なので重要なチェック項目だと思います。

実は、部屋を歩いてみて自分の足の裏で感じる傾きでも十分にチェックできるんですよ。1m移動するごとに何mmの上がり下がりがあるか、詳しく調べる際にはレーザー水平器を使います。

また、床下の湿気、木部の腐食、天井裏や小屋裏の状況も目視確認しています。リノベーションする際の間取りイメージも合わせてヒアリングしながらその場で可能かどうかを検討しますので、リノベーション会社にインスペクションをお願いすると、とてもスムーズだと思います。」
(スロウル代表・平賀丈士)

 

中古住宅を買ってリノベーションする場合、物件の劣化状況によっては大規模な補修が必要になって予算をオーバーしたり、希望のリノベーションができないことがあります。

 

また、不同沈下(軟弱地盤などで、建物が斜めに傾いていく状態)など修繕のできない欠陥がある場合も。

 

物件の購入前にインスペクションをすることで、思いがけない出費を抑えたり、欠陥住宅を購入するリスクを回避することができるのです。

築35年ほどの古い家も、インスペクションをしてから購入・リノベーションすると安心(撮影/スロウル)

 

 

中古住宅は申し込み後、契約前がインスペクションのベストタイミング

インスペクションは売主、買主どちらもすることができますが、

得られるメリットが大きいのはどちらかというと買主のほう。

欠陥住宅を購入するリスクを減らせる、

修繕の必要な箇所や、補修費用の目安などが分かる、

引き渡し後に不具合が発生して生活に支障がでる事態を減らせる、

といったメリットがあります。

 

では、中古住宅のインスペクションをするなら、どんなタイミングがよいのでしょうか。

申し込み前だとインスペクションをしても、他の人が先に申し込んで契約してしまうと、インスペクションだけしてその物件は購入できないことになります。

また、契約後のインスペクションでは、建物に欠陥が見つかったとしても契約をなかったことにするのは大変だからです。

ベストなタイミングは物件の購入申し込み後、契約前。

 

おすすめは、中古住宅探しと並行してインスペクションをしてもらう会社を探すこと。

その際、不動産会社が紹介してくれる無料のインスペクション会社ではなく、

自分で探した会社に有料で依頼することで、中立的な立場からの調査・診断が期待できます。

もちろん、スロウルにも気軽にご相談ください。

 

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田方 みき

住宅系ライター

田方 みき

広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主に、雑誌・Webで住宅にかかわる記事の取材、編集、執筆に携わる。
主な著書に『家づくりのお金の話がぜんぶわかる本』(エクスナレッジ)

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