SLOWL PRESS


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漆喰(しっくい)の壁で叶う、ずっと愛せるリノベーション空間

札幌の街で自然を感じながら暮らす、北海道ライフスタイル。

そんな暮らしをリノベーションで叶えるスロウルから、さまざまな話題をお届けします。

 

今回のテーマは「漆喰(しっくい)」。

壁材として使われる漆喰の良さや、ちょっと心配な費用のことなどを解説していきます。

◎目次

・そもそも漆喰とはどんなもの? 部屋の内装に使うメリットは?
・費用が心配……。壁紙よりもコストはかかる?
・ホタテ漆喰とは?普通の漆喰とどう違う?

そもそも漆喰とはどんなもの? 部屋の内装に使うメリットは?

住宅内の壁に使われる壁材にはさまざまなものがあります。多く使われているビニルクロスの壁紙や、消臭効果や調湿効果などの機能をもった壁紙。また、塗り壁の材料として思い浮かぶのが、藻の一種である珪藻(けいそう)からできた珪藻土や、学校などのグラウンドの白線を引くときに使われる消石灰が主原料の漆喰でしょう。塗り壁には砂壁やジョリパッドなどもあります。どの壁材にもメリットがあり、予算や好み、室内の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

漆喰は室内の壁材として使うことでさまざまなメリットが期待できます。

<漆喰のメリット>

・調湿効果
漆喰は呼吸する素材。細かな穴(微細孔)があることで室内の過剰な湿気を吸着し、逆に、乾燥しているときは湿気を放出します。家の中の湿度を安定させる効果があるのです。

・消臭効果
漆喰の微細孔がニオイやホルムアルデヒドを吸着するため、消臭効果も期待できます。リフォームで漆喰の壁にしてから、タバコのニオイが軽減した、という声もあります。

・耐火性
漆喰は耐火性が高く、万が一、炎が燃え移っても有害物質が発生しにくい点もメリットです。

費用が心配……。壁紙よりもコストはかかる?

さまざまな壁材があるなかで、漆喰は安いほうではありません。安価なビニルクロスの壁紙に比べて、必要な材料費は高くなりますし、施工に手間がかかり壁紙の場合よりも工期が長い分、人件費もかさみます。同じ広さの部屋でも標準的な壁紙と比較すると、3倍程度が目安になります。

でも、壁紙の場合は、10年もすると汚れや剥がれが目立ってくるなどで、張り替えをすることになります。一方、漆喰は塗り替えの必要はほとんどありません。ランニングコストも含めて考えると、漆喰のコストは決して高いわけではないのです。

暮らしのなかでつく傷や経年変化も味になるのが漆喰の壁の魅力(撮影/スロウル)

ホタテ漆喰とは?普通の漆喰とどう違う?

ところで、スロウルがリノベーションを手がけた家では、「ホタテ漆喰」という漆喰が使われているケースが多くあります。

ホタテ漆喰とは、ホタテの貝殻を原料に使ったもの。貝殻を原料とした漆喰は、貝灰(かいばい)と呼ばれ、古くから使われてきました。スロウルのある北海道は、ホタテの養殖が盛ん。大量に排出されるホタテ貝を建築材として再生することは、環境にとてもやさしいといえるでしょう。

ホタテ漆喰には、一般的な漆喰に比べて、何か違いはあるのでしょうか?

スロウル代表の平賀丈士に聞いてみました。

「ホタテ漆喰に用いられる貝殻も、サンゴ礁などからできた珪藻土と同じ組成の炭酸カルシウムです。古くから貝殻を利用した漆喰壁はあったため、ホタテ漆喰は昔ながらの手法を北海道の素材でよみがえらせた漆喰材ということです。比較的きめ細かな珪藻土に比べると、やや大粒でゴツゴツした感触は、より個性的な壁のテクスチャを表現するにもピッタリです。消臭・調湿効果もあり、味わいのある質感も表現できる一石二鳥の素材といえます」

一般的な漆喰よりも個性的で質感のある道産ホタテ漆喰(撮影/スロウル)

 

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田方 みき

住宅系ライター

田方 みき

広告制作プロダクション勤務後、フリーランスのコピーライターとして活動。
現在は主に、雑誌・Webで住宅にかかわる記事の取材、編集、執筆に携わる。
主な著書に『家づくりのお金の話がぜんぶわかる本』(エクスナレッジ)