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道内でマイホーム売却急増 (北海道新聞)
札幌で一戸建ての中古住宅をリノベーションするプロジェクト、工事は順調に進んでおります。
そんな中、昨日の北海道新聞で、無理のある住宅ローンを組んでしまったために、
マイホームを手放さなくてはならない人が増えているという記事が掲載されました。
~記事引用~
住宅ローンの返済に行き詰まり、マイホームを売却せざるを得ないケースが道内で増えている。今年は住宅減税が実施された1999年に10年据え置きの金利で組んだローンの利率上昇時期にあたり、不況による夏のボーナス・給料のカットが追い打ちをかけ、返済計画が崩れたためだ。ローンの利用者から金融機関への相談も急増しており、銀行などは冬のボーナスの動向しだいで売却はさらに増えると警戒している。[北海道新聞9/10朝刊]
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なぜ、共働きで月収30万円もあったご夫婦が、住宅ローン破綻に陥ったのか、
私なりに検証してみます。
まず、記事に書かれている通り、3つの要因が挙げられます。
1.奥様の仕事が途絶え、世帯収入が減少したこと
2.10年前に固定金利で組んだローンの金利が上昇したこと
3.ボーナス併用の支払いができなくなったこと
(検証)1.奥様の仕事が途絶え、世帯収入が減少したこと
奥様に子供ができたり、体調をくずされれば、仕事を続けられない可能性は高まってしまいます。
もし仕事を続けることができても、お子さんの教育費や、家族の医療費など、
今よりも出費が脹らんでいくと考える方が自然ではないでしょうか。
もしも共働きのご夫婦が、住宅ローンが払えなくなることを懸念して子供を作ることができない、
という事態になれば、何のためにマイホームを購入したのか分からなくなってしまうかもしれません。
(検証)2.10年前に固定金利で組んだローンの金利が上昇したこと
世界的にも今の日本ほど金利の安い国はほぼないため、今後さらに上昇するかもしれません。
ただし、1年後に上昇するのか、5年後に上昇するのかは誰にも分かりません。
日本政府の膨大な借金を考えると、金利上昇で国が破綻してしまうという現実もあります。
たしかに、金利が最安だということと、住宅ローン減税で住宅価格の約1割が10年間で戻ってくる
という意味では今が住宅の買い時とも言えます。
しかし、新築の住宅会社のセールストークを鵜呑みにして高額の住宅ローンを組まないよう、
3年後に金利が5%前後まで上昇しても大丈夫かをシミュレーションして、
慎重に判断する必要があると思います。
(検証)3.ボーナス併用の支払いができなくなったこと
終身雇用は約束されなくなり、ボーナス支給の制度も減っていくのではないでしょうか。
アメリカほど能力給が導入されないとしても、もうボーナスはあてにできなくなってきました。
売る側としては、住宅ローンのボーナス併用で月々の返済額をぐんと低く見せることができるので、
購入してもらいやすくなるという事情があると思います。
しかし、買う側のことを考えるとボーナス返済の割合を増やすのは危険でしょう。
●ローン返済シミュレーション ※住宅保証機構の住宅ローンシミュレーション
3,000万円のローンを、優遇金利の1.5%、30年返済で購入できたとすると、
毎月の返済額は10万3,536円となります。
もしも、3年固定金利で3年後に金利が3%に上昇したら、
毎月の返済額は12万4,257円で、約2万円の上昇となります。
同様に、3年後に5%まで上昇した場合は、
毎月の返済額は15万5,229円、約5万円もの上昇となり、当初の1.5倍です。
一般に、収入に占めるローンの返済比率は20%以内が安全だと言われていますので、
もしも年収が400万円なら、月々の返済額は6万6,000円以内ということになります。
月々6万6,000円の返済で購入できる住宅の価格は、
優遇金利1.5%の30年返済で逆算すると、1,931万円以下になります。
もしも3,000万円の住宅を購入すると、返済比率は30%を超えてしまいますし、
そもそも銀行は、年収の5倍を超えるような融資は認めてくれません。
新築の戸建て住宅の場合、少なくとも2,000万を超えるものがほとんどです。
2,000万円以下で取得でき、ボーナス併用無しでも月々の返済額を7万円以下に抑えられる
スロウルのリノベーション戸建て住宅は、まさに時代にマッチしているのではないかと思います。
スロウルは「本当の意味で家族が幸せになる家」を実現したいと思っています。
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